3,5-ジヨード-D-ヒドロキシフェニルグリシンを鍵化合物に活用し,らせん構造を形成する新規なポリ(フェニレン)誘導体を合成した。側鎖に反応性官能基を導入したポリマーの側鎖間連結反応により,極めて安定ならせん構造を形成する高分子の合成に成功した。種々の芳香環を導入することにより,様々な波長の蛍光発光を示す高分子を合成した。主鎖にアゾベンゼン部位を有するポリフェニレンエチニレンは,アゾベンゼン部位の光異性化に伴い,主鎖の高次構造を可逆的に変化させることを確認し,光スイッチングシステムへの応用の可能性を示した。ポリマーは固体状態でらせんの軸方向に配列することを見出した。
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