溶液プロセスで成膜可能なチエノキノイド化合物を用いて、有機デバイスへの応用と構造物性相関の研究を実施しました。折り畳んでも(曲げ半径0.5 mm)、1000回曲げ伸ばししても動作するメモリー素子が開発されました。簡便な溶液プロセスで1次元的結晶では最高となる両極性型の電荷移動度を示す針状単結晶のトランジスタが開発されました。構造物性相関については、X線回折法、原子間力顕微鏡観察、量子化学計算により、有機トランジスタの電荷輸送特性と分子パッキングの相関を議論し、これらの検討により性能向上に向けた重要な知見を得られることが示されました。
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