• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

ハイパーブランチポリマーを用いた水系超潤滑システムの創成

研究課題

研究課題/領域番号 22350096
研究機関北海道大学

研究代表者

佐藤 敏文  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80291235)

研究分担者 覚知 豊次  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80113538)
堺井 亮介  旭川工業高等専門学校, 物質化学工学科, 准教授 (90507196)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード化学物理 / 環境材料 / 高分子合成 / 高分子構造・物性 / ナノ材料
研究概要

自然界にはグリコーゲンなどを代表例として多くの分岐高分子が存在しており、その分岐構造の違いがそれらの機能発現に大きく関与している。これまでに我々はこのような分岐高分子を模倣した高分子合成について、環状無水物のカチオン開環マルチブランチング重合が有用であることを報告している。得られた高分子は多くの分岐構造を有するハイパーブランチポリマーで有り、その特異的な構造から高水溶性や低粘性を有している。本年度はグルシドールのカチオン開環マルチブランチング重合から得られたハイパーブランチポリグリセロールと種々の構造を有する星型ポリメタクリル酸メチル、星型ポリスチレン、星型ポリエポキシドを精密合成し、化学構造と粘度の関係を比較した。また、rod-coil型ブロック共重合体を作成し、同様に比較した。
グルシドールのカチオン開環マルチブランチング重合から得られたハイパーブランチポリグリセロールは高い水溶性と低粘性性を示し、既存の水溶性潤滑剤で見られる白濁化も起こらないことから、実用化に有用であった。精密重合法で得られた種々の星型ポリマーの粘性は同一分子量であれば分岐数が多いほど低粘性を示した。ポリイソシアネートとPNIPAMからなるrod-coil型ブロック共重合体で化学構造と粘度の関係を比較した結果、coil部分が増加しても粘性はあまり増加せず、粘性の発現はrod部分が主たる原因になっている事を明らかとした。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of miktoarm star copolymer Ru(II) complexes by click-to-chelate approach2013

    • 著者名/発表者名
      Xiao, N., Chen, Y., Shen, X., Zhang, C., Yano, S. Gottschaldt, M., Schubert, U. S., Kakuchi, T., Satoh, T
    • 雑誌名

      Polym. J

      巻: 45 (2) ページ: 216-225

    • DOI

      DOI:10.1038/pj.2012.100

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Precise Synthesis of Clickable Poly(n-hexyl isocyanate)2012

    • 著者名/発表者名
      Satoh, T., Ihara, R., Kawato, D.,Nishikawa, N., Suemasa, D., Kondo,Y., Fuchise, K., Sakai, R., Kakuchi,T
    • 雑誌名

      Macromolecules

      巻: 45(9) ページ: 3677-3686

    • DOI

      DOI:10.1021/ma300555v

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Synthesis of syndiotactic-rich star-shaped poly(methyl methacrylate) by core-first group transfer polymerization using N-(trimethylsilyl)bis(trifluoromethanesulfonyl)imide2012

    • 著者名/発表者名
      Chen, Y., Takada, K., Fuchise, K., Satoh, T., Kakuchi, T.
    • 雑誌名

      J. Polym. Sci., Part A Polym. Chem.

      巻: 50 ページ: 3277-3285

    • DOI

      10.1002/pola.26123

    • 査読あり
  • [学会発表] Synthesis and Characteristic of Hyperbranched Carbohydrate Polymer

    • 著者名/発表者名
      Toshifumi Satoh
    • 学会等名
      17th Malaysian Chemical Congress (17MCC) 2012
    • 発表場所
      Putra World Trade Center (Malaysia)
  • [図書] Tunable Encapsulation Property of Amphiphilic Polymer Based on Hyperbranched Polyethylenimine/chap 8, Encapsulation Technologies2013

    • 著者名/発表者名
      Decheng Wan, Toshifumi Satoh
    • 総ページ数
      in press
    • 出版者
      Scrivener Publishing LLC

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi