研究概要 |
スピンによる熱輸送を利用した新しい電気的絶縁性高熱伝導材料の開発を目指して,低次元量子スピン系の高品質単結晶を作製し,その熱伝導を測定し,大きなスピンによる熱伝導のメカニズムを研究した.その結果,スピンによる熱伝導が大きくなる要素として,以下のことを新しく見出した.(1)最隣接交換相互作用が均一であること.(2)ハイゼンベルグスピンであること.(3)スピン量子数Sが大きいこと.(4)磁気励起子がボース・アインシュタイン凝縮状態であること.(5)フラストレーションよるスピン揺らぎが大きいこと.
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