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2010 年度 実績報告書

X線CTR散乱ホログラフィによる原子分解界面構造解析法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 22360018
研究機関東京大学

研究代表者

高橋 敏男  東京大学, 物性研究所, 教授 (20107395)

研究分担者 白澤 徹郎  東京大学, 物性研究所, 助教 (80451889)
キーワードX線回折 / 放射光 / 超薄膜 / 表面・界面 / 位相問題 / 直接法 / CTR散乱 / ホログラフィ
研究概要

半導体エレクトロニクスに代表されるように、デバイスの高機能化微細化に伴い、界面構造を理解することの重要性が増大している。デバイスの特性は、界面付近の構造に敏感であることはよく知られているが、これまで、界面付近の構造を原子スケールで評価する方法がほとんどなく研究が進展していない。申請者は、これまでX線回折法、とくにCTR(結晶トランケーションロッド)散乱法により、表面・界面、超薄膜の構造を決定してきた。本研究では、構造モデルを立てることなく、CTR散乱の測定データから直接的に表面・界面、超薄膜の構造を原子分解能で求める方法を確立し、その手法を興味ある系に発展的に応用して行くことを目的としている。本年度は、試料を効率よく作製できるように試料作製評価装置を整備した。走査トンネル顕微鏡(STM)による観察用真空槽と試料作製用装置の2つを試料交換・移動用真空槽を介して連結することにより、超高真空の環境を乱すことなく試料の移動交換を行えるようにした。合わせてSTM観察用の除震機構などを整備した。金属元素を蒸着できる蒸着源も整備した。予備実験として、測定可能な酸化物高温超伝導体超薄膜を用いたCTR散乱の測定を行った。X線回折強度データから位相回復法を用いて解析し、界面構造を再構成できること確認した。CTR散乱測定で得られたデータから位相回復して直接的に構造を求めるには、測定誤差の少ないデータを得ることが本質的に重要であり、CTR散乱データを広範囲に渡って同時測定できる方法の開発も行った。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] ペンタセン超薄膜のX線CTR散乱法による構造解析2011

    • 著者名/発表者名
      大山真実
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      新潟大学(学会は中止となったが発表は有効)
    • 年月日
      20110300
  • [学会発表] Si(111)上のBi(001)超薄膜の界面構造解析2011

    • 著者名/発表者名
      白澤徹郎
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      新潟大学(学会は中止となったが発表は有効)
    • 年月日
      20110300
  • [学会発表] X線CTR散乱法によるPr1.1Ba1.9Cu3O7-δ/SrTiO3界面構造解析2010

    • 著者名/発表者名
      白澤徹郎
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-26
  • [学会発表] 多波長同時分散光学系を用いたトランケーションロッドの測定III2010

    • 著者名/発表者名
      白澤徹郎
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-23
  • [学会発表] Low temperature superstructure formation in gold atomic chains on high-index Si surfaces2010

    • 著者名/発表者名
      Wolfgang VOEGELI
    • 学会等名
      日本物理学会
    • 発表場所
      大阪府立大学
    • 年月日
      2010-09-23

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公開日: 2013-06-26  

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