研究概要 |
・高性能ホログラフィックレーザー加工システム 高密度な並列加工を実現するために,並列パルスの最小間隔を実験的に計測し,計算機シミュレーションを通して理論的に考察した [Appl. Phys. A 107, 357 (2012)] .ホログラムの波長分散による回折点の広がりを評価し,加工形状が光学非線形効果によって,先鋭化されることを発見した[Appl. Phys. A (2012) (online)]. ・レーザー誘起現象の時間分解観測 ガラス内部に並列パルス照射した時に誘起される現象の時間分解観測を行い,並列パルスによって同じエネルギーの単一パルスよりも大きな屈折率を誘起できることを発見し,その誘起現象の増強効果をパルス間隔の時間変化に対して計測し,80psの時間差まで増強効果があることを示した.そのこのパルス照射方法を時空間ダブルパルス法と命名した.[Opt. Material Express 2, 691 (2012)] ・補償光学系 加工システムにデフォマブルミラー(DM)を導入するために,DMの製造会社との共同研究により,DMのダメージしきい値の測定を行った.[2013年3月応用物理学会で発表] ・ベクトル波(偏光制御型)レーザー加工システム 2台の空間光変調素子を従属接続した加工システムを構築し,並列ビームの偏光分布を制御し,回折点間の相互干渉を低減することで,2倍密な回折点の配置を実現した.また,配向制御されたフェムト秒レーザー誘起ナノ周期構造の同時並列作製を初めて実証した.
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