研究概要 |
本研究では,光ファイバ等で誘起される非線形効果を駆使して,高機能な超短パルス光源の開発を行った.まず,カーボンナノチューブを用いた超短パルスファイバレーザーの数値解析を行い,高機能化を図ることで,これまでの約 30 倍も高出力な,最大平均出力 285mW のファイバレーザーを開発した.次に,開発したナノチューブファイバレーザーを用いてファイバレーザーベースの光周波数コム光源を実現した.更に,シミラリトンファイバ光増幅器を駆使して 50fs の高強度超短パルスを生成し,それを用いて 1 オクターブ広がるコヒーレントなコンティニューム光の生成に成功した.また,相互相関 FROG を駆使して,コヒーレント SC 光のスペクトログラムの計測に初めて成功した.
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