研究課題
イオン性有機非線形光学結晶4-N,N-dimethylamino-4-N'-methyl-4-stilbazolium tosylate (DAST)の導波路作製に向け、紫外パルスレーザー(波長266nm,繰り返し周波数1kHz)によるレーザー加工条件(アブレーション閾値、加工速度等)を明らかにした。また、y軸方向に赤外パルスレーザー光を伝搬させることが可能で(偏光方向はx軸と平行)、矩形状断面を有するDAST導波路を試作し、テラヘルツ波発生の予備実験を開始した。並行して、RIE装置を用いたDASTのドライエッチングによる加工条件を明らかにした。DASTの同類体である4-dimethylamino-N-methyl-4-stilbazolium p-chlorobenzensulfonate (DASC)に関して、メタノール-アセトニトリル混合溶媒を用いた溶液成長を行い、結晶形状(モフォロジー)の変化を調査した。これまで作製が困難であった、厚さ1mm以上のバルク状DASC単結晶を得ることに成功した。また、新結晶1-methyl-4-{2-[4-(dimethylamino)phenyl]ethyny1} pyridinium hydrogen te rephthalate (DAS-HTP)の結晶構造を明らかにし、さらに単相原料が得られる合成条件を確立した。分子配列を元に、テラヘルツ波発生に適した非線形分極方向を明らかにした他、育成溶液の攪拌を行い、自然核発生数を制御できる条件も明らかにした。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (9件) 図書 (1件) 産業財産権 (1件)
光アライアンス(日本工業出版)
巻: Vol.22 No.2 ページ: 11-15
機能材料(シーエムシー出版)
巻: Vol.31.No.3 ページ: 19-25
JAPANESE JOURNAL OF APPLIED PHYSICS
巻: Vol.49 No.7 ページ: "075502-1"-"075502-6"