• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

SPM-AEシステムを用いた摩耗基礎過程の総合的究明

研究課題

研究課題/領域番号 22360066
研究機関千葉大学

研究代表者

三科 博司  千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (50142641)

研究分担者 長谷 亜蘭  埼玉工業大学, 工学部, 講師 (10552953)
キーワードトライボロジー / 走査型プローブ顕微鏡 / アコースティクエミッション / 摩耗素過程
研究概要

現在の摩耗機構に関する研究では、マクロなレベルの摩耗は多くの実験・観察から明らかにされているが、摩耗の起源となる摩耗素過程の解明はトライボロジーに残された課題の一つである。本研究は、凝着摩耗の素になる粒子、すなわち摩耗素子の生成を観察し、その生成機構を解明するため原子間力顕微鏡(AFM)などの走査型プローブ顕微鏡(SPM)を用いるとともに、摩耗素子の生成過程をアコースティックエミッション(AE)の発生によって検出する装置を製作する。本研究の特徴は、摩擦した摩耗初期の面をそのままSPMによって観察して凝着摩耗の基礎過程の研究に用いる装置の作製とそれを用いた実験を行って摩耗基礎過程を究明することにある。平成22年度は、その研究に用いるべき走査型プローブ顕微鏡(日本電子JSPM-5200)を購入した。そして、このSPMとアコースティックエミッション測定部を組み合わせる装置として、ピン・オン・フラット型摩擦試験装置のピエゾアクチュエータ型微小摩擦試験機の基礎部を作製した。摩耗素過程の観察を可能にする実験装置系としてピンの微小摩擦運動をピエゾアクチュエータとそのドライバによって可能にし、観察する表面は摩擦後のブロック試片を摩擦したそのままの状態でSPMのテーブルに移動し、そのままSPMプローブを操作して摩擦面の観察像を得るシステムとなっている。本年度は、その基本になる実験装置として、摩耗の素となる摩耗素子、素子が集合・堆積して生成する移着粒子の観察を可能にし摩耗の基礎過程を総合的に解明する装置の基礎部分を構築した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Magnetization of frictional surfaces and wear particles by tribological processes2010

    • 著者名/発表者名
      A.Hase, H.Mishina
    • 雑誌名

      Wear

      巻: 268 ページ: 185-189

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Generation of wear elements and origin of tribomagnetization phenomenon2010

    • 著者名/発表者名
      H.Mishina, H.Iwase, A.Hase
    • 雑誌名

      Wear

      巻: 269 ページ: 491-497

    • 査読あり
  • [学会発表] Study on the elementary process of adhesive wear : Influence factors for the generation of wear elements and the formation of transfer particles2010

    • 著者名/発表者名
      A.Hase, H.Mishina
    • 学会等名
      ASIATRIB International Congress
    • 発表場所
      Perth, Australia
    • 年月日
      2010-12-07
  • [学会発表] AE法を用いた通電下の摩擦・摩耗現象の認識に関する研究2010

    • 著者名/発表者名
      長谷亜蘭・三科博司
    • 学会等名
      トライボロジー会議福井2010
    • 発表場所
      福井
    • 年月日
      2010-09-15
  • [学会発表] 摩擦・摩耗現象下におけるアコースティックエミッションと接触電圧の計測2010

    • 著者名/発表者名
      遠藤豪輝・長谷亜蘭・三科博司
    • 学会等名
      日本機械学会2010年度年次大会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      2010-09-07

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi