本研究は、自然エネルギー、特に太陽熱を吸着材の脱着プロセスの熱源として有効利用することで、省エネ性の高い温、湿度分離デシカント空調システムを提案し、その基盤材料、基盤材料を担持した実吸湿ローターの平衡吸脱着性能と吸脱着速度の実験測定とモデリングを行い、その結果を踏まえて夏季の冷房除湿、冬季の暖房加湿できるデシカントサイクルの理論サイクル性能と実証実験を行い、提案したシステムはメソパラースシリカ(TMPS4A)と高分子収着材を用いた場合従来のシステムに比べそれぞれ25%および32%のエネルギー使用削減効果が得られた。
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