研究概要 |
本研究では,近年乳がんの低侵襲治療法として注目されているラジオ波焼灼療法を対象として,治療精度を向上させるために乳がんラジオ波焼灼療法を支援するシステムを開発した.本システムは主に(1)高精度温度分布シミュレータと(2)最適な穿刺プロセスで構成されている.温度分布シミュレータの開発において,動物を用いた精度評価実験では,温度分布シミュレータの解析結果と組織の実測結果の差が4.0℃以内に収まり,温度分布シミュレータが高精度を実現したことを確認した.最適な穿刺プロセスの導出においては,乳房に埋め込んだ模擬がんに最適に穿刺するための穿刺条件を導出した.
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