研究課題/領域番号 |
22360115
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
古賀 隆治 岡山大学, 自然科学研究科, 教授 (20027147)
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研究分担者 |
豊田 啓孝 岡山大学, 自然科学研究科, 准教授 (20311798)
五百旗頭 健吾 岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (10420499)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | コモンモードノイズ / モード等価回路 / モード変換 / 平衡度 / 電流配分率 / 等価モデル / EMI / 共振抑制 |
研究概要 |
平成24年度に実施した研究の成果は以下のとおりである。 物理を加味した等価モデルの構築では,線路の平衡度不整合接続時に接続位置で生じるモード変換を表現する等価モデル(モード変換励振源を含むモード等価回路)と金属ネジで筺体に回路基板を固定する場合などを対象とする3次元共振器モデルのそれぞれで結果を得た。 前者では,これまでの成果を元に,モード変換パワーが線路の平衡度と特性インピーダンスによって決まることを明らかにした。その結果,実際の物理的な寸法からモード変換を定量的に見積もることができるため,ノイズ対策を効率的に行うための理論的な裏付けを得たと考えている。さらに,空間に誘電体が存在する非一様媒質中における提案モデルの適用範囲を検討し,適用周波数を求めるための判定式を導出した。これにより現実の問題に提案モデルを適用するための準備が整った。 しかしながら,一般の技術者がこの提案モデルを取り扱うにはまだハードルが高いため,これを補う目的で等価回路モデル構築のための教育用プログラムを作成した。SPICE回路シミュレータで直ちにシミュレーションができるよう,モード等価回路がネットリストで出力されるようにした。 一方後者では,個別の対象を多ポート回路でモデル化し,それらをセグメンテーション法に基づき接続することで,金属ネジで筺体に回路基板を固定した場合に出現する共振現象の表現に成功した。システムを複合化することで生じる新たな共振発生のメカニズムとその対策に利用可能な解析手法について有効な知見を得た。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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