研究概要 |
複合システムにおいて新たに発現する問題,特に,コモンモードノイズに関する問題の原因解析や対策に利用可能な等価モデルを構築した。モデル構築では線路の平衡度に着目し,平衡度の変わる位置で生じるモード変換が制御電源で表現できることを明らかにした。さらに,平衡度差とモードの特性インピーダンスを用いてモード変換パワーを記述した。この成果は,特性インピーダンスに加えて平衡度が設計パラメータとして有効であることを示唆しており,多線条線路理論を拡張した,現代の電機・電子システムを取り扱うための新たな理論体系構築に寄与する。
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