研究概要 |
超伝導コイルの性能を向上させるために,巻線の磁界最大点と温度最高点を分離するという新しい発想のコイル設計法を提案した。まず,超伝導テープ線やコイル周辺のポインチングベクトル分布を測定する手法を開発した。またこの測定法を応用して,コイルの局所損失状態の推定法も確立させた。次に,MgB_2テープ線を使った試作導体が,素線間を低抵抗接続した高安定型 NbTi ラザフォードケーブルと同等以上の高い安定性を有していることを明らかにした。さらに,局所的な磁界変化を抑制する新しい損失低減方法を提案し,Bi-2223 コイルを使って,本手法の有効性を実証した。
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