研究課題
基盤研究(B)
コンパクトな全光学的非線形デバイスを実現する為に、高非線形カルコゲナイド導波路の微細化が実験的に行われた。電子ビームリソグラフィを用いて、方形誘電体導波路型の細線導波路を実現できた。しかし、導波路コアと基板の接触面積が小さい為に、誘電体コアが所々で剥離し、歩留まりは大変低いものとなった。そこで、多モード干渉(MMI)カプラを持ったマイクロリング共振器が、付着力が強いストリップ装荷導波路を用いて試作された。これらの試作デバイスの線形及び非線形特性が1.06 μm の波長において調べられた。残念ながら、光双安定性は未だ観測されていない。また、速い非線形性と遅い(蓄積される)非線形性を持ったリング共振器の動特性が新しく開発した反復法により調べられた。更に、非線形MMIカプラの連続(cw)光及びパルス光に対する応答が、それぞれビーム伝搬法とモード結合理論を使って数値的に調べられ、多くの知見が得られた。
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