研究課題
(1)生体磁気計測用集積化センサ素子の設計CoNbZr薄膜とSrTiO3薄膜を組み合わせ、Cu薄膜によるコプレーナ線路構造の集積化薄膜磁界センサを開発した。位相変化感度は心磁界計測が可能となる目安の100 degree/Oe以上を確保できた。(2)健常者心磁界の多点計測開発した薄膜磁界センサ素子をDMTD(Dual Mixer Time Difference法)回路と組み合わせて、磁気シールドルーム内において、健常者の心磁界磁界を16チャンネルまで計測した。その結果左心室付近ではR波が正成分を有して大きく,人体中央付近ではS波あるいはR波が負成分となった。SQUIDを用いた先行研究の測定結果とほぼ対応したことから本センサで心磁界がおおむね正しく評価できたと考えられる。
2: おおむね順調に進展している
当初計画で最も重要であった心磁界の多点計測に成功し、SQUIDによる先行研究とも比較して合理的な結果が得られているため。
当初計画での重要な要点は磁気シールドルーム外で心磁界計測を達成する点にある。予備的検討の結果、加算処理を行うことで、必要名SN比が得られる見通しを得ており、平成25年度中に達成出来る見込みである。
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日本生体磁気学会誌
巻: vol. 25, no. 1 ページ: 92-93
Journal of the Magnetics Society of Japan
巻: Vol. 36, No. 3 ページ: 235-238
巻: Vol. 36, No. 3 ページ: 239-244