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2012 年度 実績報告書

国土安全確保のためのマルチ構造物モニタリングシステムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22360174
研究機関独立行政法人土木研究所

研究代表者

魚本 健人  独立行政法人土木研究所, その他部局等, その他 (80114396)

研究分担者 勝木 太  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (90296830)
伊代田 岳史  芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20549349)
穴見 健吾  芝浦工業大学, 工学部, 教授 (30272678)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードコンクリート / 比誘電率 / 塩分濃度 / 高炉スラグ微粉末
研究概要

復元設計の精度向上のために必要とされる鉄筋探査(レーダ法)精度向上のために、コンクリート内部の含水状態がコンクリートの比誘電率に与える影響を明確にし、含水状態を考慮した比誘電率分布から評価したかぶり厚さの精度検証を行った.その結果,比誘電率は含水状態の影響を受け変化するが,比較的乾燥していた場合でも,表面から100mm以降はほぼ一定になることが分かった.これは,乾燥による含水状態の影響が,100mm程度であったことに起因するものと考えられる.また、 劣化した構造物の合理的な検査手法のために赤外線法を用いたコンクリート表面付近の塩分濃度評価を行った。その結果,3種類の加熱方法(パッシブ法、投光器を利用したアクティブ法、乾燥炉を利用したアクティブ法)ともに,放熱状態における表面温度の積算値は塩分濃度が高いほど小さくなることから,放熱しやすくなるため,表面塩分濃度の分布を赤外線法で相対的に評価できる可能性があることを明らかにした.このことにより、塩化物イオン含有量調査における簡易的な1次調査として利用できる可能性があることを示唆した。すなわちコア採取法の調査位置選定に大きく貢献できる手法となる。一方、コンクリート構造物の材料特定においては、コンクリート中の塩化物イオンの固定化形態についての検討を実施した。各種混和材の混入により固定化するメカニズムが異なることを実験的に明確にできた。高炉スラグ微粉末やフライアッシュはクゼル氏塩を生成してからフリーデル氏塩を生成するのに対し、石灰石微粉末ではフリーデル氏塩しか生成しない。また、炭酸化についても検討を加え、普通セメントと高炉セメントにおける生成物量の違いを明確に区分できた。いずれも生成する炭酸カルシウムはカルサイトとバテライトであったが、その生成比率が異なり、高炉スラグ微粉末の混入量により大きく変動することも分かった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (9件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Importance of Non-destructive Inspection to Maintain Existing Civil Structures2012

    • 著者名/発表者名
      Taketo UOMOTO
    • 学会等名
      11th International Symposium on New Technologies for Urban Safety of Mega Cities in Asia
    • 発表場所
      Ulaanbaatar, Mongolia
    • 年月日
      20121010-20121012
  • [学会発表] 赤外線法を用いたコンクリート表面付近の塩分濃度評価に関する検討

    • 著者名/発表者名
      高嶋卓
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] コンクリート内部の含水状態が鉄筋探査精度に与える影響

    • 著者名/発表者名
      大沼拓也
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] 疲労強度評価のための溶接継手部前面の応力評価測定位置の検討

    • 著者名/発表者名
      佐藤嘉宏
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] 低温相変態溶接棒による溶接ルート部の疲労強度向上

    • 著者名/発表者名
      落合良介
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] 高炉スラグ微粉末の置換率が炭酸化メカニズムにおよぼす影響

    • 著者名/発表者名
      豊村恵理
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] 各種混和材を添加したセメントの塩分固定化特性の把握

    • 著者名/発表者名
      小宮山祐人
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] 非定常状態電気泳動試験の通電時間が拡散係数に与える影響

    • 著者名/発表者名
      原沢蓉子
    • 学会等名
      第 40 回土木学会関東支部技術研究発表会
    • 発表場所
      栃木県宇都宮市
  • [学会発表] Importance of engineering judgment against unexpected hazards

    • 著者名/発表者名
      Taketo UOMOTO
    • 学会等名
      The 5th International Conference of Asian Concrete Federation
    • 発表場所
      Pattaya, Chonburi, Thailand
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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