研究分担者 |
久保 和幸 独立行政法人土木研究所, つくば中央研究所, 上席研究員 (80442838)
西澤 辰男 石川工業高等専門学校, 環境都市工学科, 教授 (00143876)
姫野 賢治 中央大学, 理工学部, 教授 (30156616)
松井 邦人 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70112878)
前川 亮太 独立行政法人港湾空港技術研究所, 空港舗装研究チーム, 主任研究官 (20455497)
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研究概要 |
舗装も他の構造物と同様に新設から維持管理の時代に移行しており,迅速で的確な健全度評価が求められている.舗装の健全度評価ための非破壊試験機としてFWD試験機が広く利用されているが,その都度静止して計測しなければならないため,連続的に計測できないだけでなく,試験時の安全性を確保するため交通規制が必要となる.そのため,わが国の主要道路網を定期的に計測するには膨大な時間と経費が必要となる.そこで,通常の他車両と同じ速度で走行しながら舗装の構造を評価できる試験機の開発が,舗装を合理的に維持管理する上で最重要課題である. 平成23年度では,平成23年2月8日に土木研究所構内の剛性の異なる3ヶ所の舗装道路において実施した走行試験結果を踏まえ,(1)厚さ2mのマスコンクリート上でレーザ変位計のゼロ点調整を行い,測定たわみの精度を向上させる,(2)レーザ変位計取り付け架台の加速度計数を4つに増やし走行中のレーザ変位計の挙動を正確に把握する,(3)計測距離を伸ばして解析区間長が変化した場合の影響を把握することとし,平成23年10月27日に土木研究所構内にて再度走行試験を行った.あわせて,平成22年度と同様に舗装の剛性を評価するためのFWD試験を実施した.その結果,当該研究で開発した移動式たわみ測定装置の車輪直下のたわみと,FWDによって測定した載荷直下のたわみは概ね一致することがわかった.なお,構造解析を行うにはたわみ形状を把握する必要があるため,載荷点前後のたわみ測定値から,たわみ形状を推定する方法について現在検討中である.
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