研究課題/領域番号 |
22360184
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
中井 照夫 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), その他 (00110263)
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研究分担者 |
ホサイン モハマド・シャヒン 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00516495)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 土の構成モデル / 有限要素解析 / モデル実験 / トンネル掘削 / 山留め掘削 / 補強土 / 時間効果 / 変形・破壊予測 |
研究概要 |
前年度に引き続き、密度、ボンディング、時間効果特性を考慮した地盤材料の構成モデル(特に3次元)の適用性を検討した。3次元構成モデルでは、より広い応力条件下でその精度を調べるため、3主応力制御試験結果を中心に検討した。特に、新たに定式化を行った時間効果特性を考慮出来るモデルが,従来の粘塑性理論に基づたモデルよりも合理的且つ統一的に土の時間効果特性を表現出来ることを実験データに基づいて検証した。 提案構成モデルを用いた種々の地盤工学問題の有限要素解析を行った。内容としてはトンネル掘削問題、山留め開削問題、補強土問題である。なお、解析に対応するモデル実験も合わせて実施し、各問題で得られた結果の信頼性を確かめている。トンネル掘削問題では大深度地下トンネル問題と双設トンネル問題を取り上げ、大深度においてもトンネル掘削により地盤に緩みが生じた時には既設構造物への影響があることや、双設トンネル問題ではトンネルの相対位置の違いによるトンネル土圧や地表面沈下の差について知見を得た。 山留め掘削問題ではアンカー式山留め問題を取り上げ、適切なアンカーの挿入角度、アンカー長、山留め壁の長さ等について新たな知見を得た。また、従来の切梁を用いた山留め掘削法との挙動の違いについても検討した。 補強土問題では浅い基礎の支持力問題を取り上げ、補強材の設置深さ、補強材長、端部固定の効果等について検討した。その結果、基礎長と同じ補強材長であっても端部を固定し適切な深さに設置することにより大きな剛性と支持力増加が得られることを示した。 以上、本研究を通して、土の諸特性を適切に表現出来る構成モデルを使い、施工過程や構造物との摩擦特性を適切に評価した解析を行えば、種々の地盤工学問題の変形・破壊挙動を同じ考え方で合理的に予測可能であることを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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