研究分担者 |
乾 徹 京都大学, 地球環境学堂, 准教授 (90324706)
稲積 真哉 京都大学, 工学研究科, 助教 (90362459)
小竹 望 香川高等専門学校, 建設環境・工業科, 教授 (60512704)
石森 洋行 独立行政法人国立環境研究所, 循環型社会・廃棄物研究センター, NIESポスドクフェロー (20434722)
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研究概要 |
廃棄物処分に関しては近年,発生量を極力低減させるとともに,埋め立てざるを得ない廃棄物については埋立完了後土地資源としての有効利用を図ることが望ましい。このため,廃棄物地盤を早期に土地資源として活用できるように適切な埋立管理工法を導入するとともに,廃棄物地盤の強度・変形特性といった地盤工学的特性を解明し,その評価方法を確立することが重要である。このような背景を受け,平成22年度は以下の研究を実施し,成果を得た。 (1) 室内試験による埋立処分場の廃棄物地盤の工学的特性と環境影響質の挙動の評価 模擬廃棄物を用いた圧密試験により物理的特性を評価するとともに,バイオリアクター試験により廃棄物地盤内で生じうる生化学的反応とそれに起因するガスポテンシャルを評価した。 (2) 構造安定性や変形追従性に優れた埋立処分場構造の検討 改良型の透水試験装置を用い,遮水ライナーを想定したGCLやベントナイト等の粘土系バリアの遮水性能を評価するとともに,模擬浸出水に含有される環境影響質の挙動の評価を行った。 (3) 土地資源としての利用に適した埋立廃棄物の抽出とその工学的特性の評価 新たな埋立地盤の造成方法を将来的に提案していく学術的根拠として,廃棄物の物理化学特性や力学的特性,排出状況,将来的な再資源化材としての利用性を考慮し,工学的特性に関する資料収集を行った。
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