研究課題
循環型社会の構築には,廃棄物の発生を極力低減させるとともに,埋め立てざるを得ない廃棄物については埋立完了後,当該地を土地資源として有効活用することが望ましい。このため適切な埋立管理工法の導入および廃棄物地盤の強度・変形特性といった地盤工学的特性の解明が重要であるが,依然として処分場の廃止に時間を要すること,時間的,空間的な不均質性が大きいため評価方法が確立されていないこと,等の課題が挙げられ,その解決を図る必要がある。平成25年度は特に,繊維状物質を含む廃棄物地盤の強度特性評価,および東日本大震災で発生した分別土砂の地盤材料としての特性評価を行った。前者に関しては,繊維状物質としてプラスティック片を含有する供試体を異なる配合条件で作製し,混合量や繊維寸法,締固め度等が強度変形特性に及ぼす影響を評価した。その結果,繊維状物質が存在することで地盤の剛性は低下するものの延性は向上し,破壊ひずみは大きくなることが明らかとなった。後者については,東日本大震災で発生した災害廃棄物とその分別土砂を対象とし,地盤材料としての特性を評価した。特に木くずの混入量をコントロールするため,室内配合により模擬的に作製した分別土砂を用い,主に検討を行った。その結果,木くずの量が多いほど締固め性は悪くなること,及び圧縮量は大きくなり強度が低下することが明らかとなった。ただし現場分別土に関しては異なる挙動も確認されていることから,木くずの存在のみならず海水成分や海底起源の有機物も考慮した多角的な検証の必要性が示された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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