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2012 年度 実績報告書

シルト・粘土を多く含む地盤の波浪作用下における応答と物性変化メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 22360186
研究機関広島大学

研究代表者

土田 孝  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10344318)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード粘土 / 海底地盤 / 含水比 / 液性限界 / 降伏値 / 細粒分 / 波浪
研究概要

浅瀬や干潟のような水深の浅い場所において,粘土を含む軟弱な底泥上を強い波浪が進行する際に,部分的な含水比減少・せん断強度増加箇所の発生,細粒分が減少するという物性変化が底泥において発生することが確認されている。これらの物性変化は波浪が作用する時に底泥表面に発生する亀裂が大きな要因であり,亀裂の発生は底泥表面に作用する水圧勾配が周期的に変動することが原因であると考えられる。
本研究では,底泥および波浪の条件が異なる波浪作用実験を,亀裂と物性変化の関連性について検討を行った。さらに,使用した粘土試料のレオロジー特性を調査し,波浪作用下における底泥の安定性(亀裂の発生)を評価できる安定解析法を提案した。安定解析により波浪に対する安定の条件から求められる海底地盤表層の含水比は液性限界の1.5~2.0倍の範囲になり、実際の海域の海底地盤表層における含水比と対応していることを示した。
波浪作用実験の結果から,亀裂発生と物性変化に関係があり、亀裂の開閉時に底泥内部の細粒分が分離することを確認した。回転粘度計から求めた底泥の降伏値を強度と考え,円弧すべり安定解析を行って得た安全率は,波浪作用下の底泥の安定性をよく表現することがわかった。さらに底泥の降伏値は、地盤工学において粘土の力学特性を把握する時に用いられる重要な指標である液性限界、練返し粘土の代表的な強度であるベーンせん断強度と明確な関連があることが判明した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] 高含水比状態における海成粘土の流動特性2012

    • 著者名/発表者名
      布谷信貴
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 68 ページ: 551-555

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 波浪作用下における軟弱地盤の安定性について2012

    • 著者名/発表者名
      安部太紀
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 68 ページ: 711-715

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 砂分を含有する底泥の波浪応答特性に関する実験的研究,2012

    • 著者名/発表者名
      熊谷隆宏
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 68 ページ: 546-550

    • 査読あり
  • [雑誌論文] e-log p曲線を用いた簡易モデルによる自然海成粘土地盤における構造の評価,2012

    • 著者名/発表者名
      宇高薫
    • 雑誌名

      地盤工学ジャーナル

      巻: 7巻4号 ページ: 435-447

    • 査読あり

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公開日: 2014-07-24  

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