• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

水文データを利用した種多様性と遺伝的多様性の関係解明と流域環境評価への適用

研究課題

研究課題/領域番号 22360192
研究機関東北大学

研究代表者

風間 聡  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50272018)

研究分担者 大村 達夫  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
西村 修  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80208214)
真砂 佳史  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50507895)
竹門 康弘  京都大学, 防災研究所, 准教授 (50222104)
横尾 善之  福島大学, 共生システム理工学類, 准教授 (90398503)
キーワード遺伝子解析 / 生息場 / HSI / 流出解析 / 数値地図
研究概要

分布型流出モデルと水温解析モデルから算定した水理情報と水温情報,地理・土地被覆情報を使用して作成されたHSIモデルを用いて生息環境を評価した.得られた主な結果を以下に示す.(1)対象生物のHSI分布を示した.ヤマメの一般的な生息場所やアユの一部地域における実際の生息確認箇所の傾向と近い分布を得ることが出来た.(2)水温を考慮することにより,ゲンジボタルとヘイケボタルのHSIが増加するが,カエル類は減少することが示された.(3)動的な水温の要素を評価に取り入れたことにより,従来年毎においてのみ可能な評価が,月ごとの時系列データにおける評価を可能とした.(4)水温を加味したWUAの年変動により,アユの河川への遡上行動及びカエル類の冬眠期における生息適性の減少が表現され得ることが示された.
また,多様性解析を行うため,山形県大井沢川においてスリット型砂防堰堤の存在する河道において,底生動物群集の種多様性及びヒゲナガカワトビケラ地域集団の遺伝的変異をマイクロサテライトDNAマーカーにより解析した.その結果,底生動物群集のShannon-Weiner多様度指数H'及び分類群数Sは透過型堰堤の下流で増加する傾向があった.平均ヘテロ接合度Hoは2基の透過型堰堤の上流で増加していた一方,不透過型堰堤の上流では減少していた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 河川水温を考慮したHSIモデルによる水生生物の生息環境評価2011

    • 著者名/発表者名
      糠澤桂・白岩淳一・風間聡
    • 雑誌名

      水工学論文集

      巻: 55 ページ: 1255-1260

    • 査読あり
  • [学会発表] HSIモデルを用いた水生生物生息場の評価2011

    • 著者名/発表者名
      糠澤桂
    • 学会等名
      土木学会東北支部技術研究発表会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2011-03-04
  • [備考]

    • URL

      http://kaigan.civil.tohoku.ac.jp/

URL: 

公開日: 2013-06-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi