研究課題/領域番号 |
22360207
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
喜多 秀行 神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50135521)
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研究分担者 |
倉内 文孝 岐阜大学, 工学部, 教授 (10263104)
谷本 圭志 鳥取大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20304199)
辻本 勝久 和歌山大学, 経済学部, 教授 (40335500)
岸 邦宏 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60312386)
後藤 玲子 立命館大学, その他の研究科, 教授 (70272771)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 公共交通 / 計画方法論 / 過疎地域 / 受益と負担 / コミュニティによる選択 |
研究概要 |
本研究は,住民の生活を交通の面からどのように支えるべきかを体系的に整理したものが地域公共交通計画であるとの認識の下,「活動機会の保障水準」という観点から,地域の実情に応じたサービス提供システムのメニューを立案し,地域住民が自らの負担とのバランスを勘案して施策を選択する,というアプローチに基づき,地域が自らの手で地域公共交通計画を策定するための計画方法論を開発することを目的に実施したものである. 平成24年度は,公共交通計画を策定する際の計画代替案を地域社会で選択するための方法論に重点を置いて研究を実施した.ひとつは,活動機会保障メニューを作成するための「サービス計画策定支援システムの構築」である.これは,生活交通導入・再編の検討時に,構築した運行計画に対する利用者数や,行政負担額,地域のサービスレベルを予測するシステムである.いまひとつは,「交通サービスの社会的選択支援手法の開発」である.これは,本課題研究で改良したアクセシビリティ指標で計測した機能の達成度に基づき計画代替案に対する各個人の評価値を導出・提示し,活動機会の保障水準に着目した公共交通サービスの代替案選択法を潜在能力アプローチを援用して構築したもので,本モデルに基づき公共交通サービスに対する個人評価関数を導出できることを限定的ながら実証分析を通して確認している.潜在能力の計測法については現在様々な分野で精力的に取り組まれているが,本研究で示した計測例は具体的な計測の先駆けとなるものであり,格差原理等に基づくコミュニティレベルでの代替案選択の可能性を示すことができた.他にも,サービス供給地域のゾーニング法や潜在利用者数の推計法などを開発し,過年度の研究成果とともにとりまとめを行った.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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