研究課題/領域番号 |
22360208
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
馬場 俊介 岡山大学, その他の研究科, 教授 (10111832)
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研究分担者 |
樋口 輝久 岡山大学, その他の研究科, 准教授 (20304339)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 土木遺産 / 農業遺産 / 産業遺産 / 近世以前 / 文化財 / 景観法 / 社会資産 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、これまで悉皆的調査が行われず、社会的な価値認識も不十分で、滅失の危機にさらされているものも多かった近世以前の土木・産業遺産について、初めての全国調査を実施し、その結果を分かりやすい形で公表し、保全・活用への途を開くことにあった。収集したデータは、交通(道路)関係が、古道、石畳、並木、切通し、一里塚、隧道、各種の橋、道標、町石、街道常夜灯、境界石、橋・道供養塔など、交通(河川舟運・海運)関係が、舟通し、運河、閘門、河川常夜灯、防波堤、雁木、繋舟施設、灯台、方角石など、農業関係が、取水堰、用水(切通し、分水、樋門、隧道、橋)、干拓(締切堤、悪水樋門)、郷倉、猪垣、飼馬)など、漁業・鉱業・産業関係が、魚垣、林業遺産、坑道、石切場、製塩、たたら、各種産業など、防災関係が、河川堤防、水制、付替え、分水、排水路、水害防備林、砂留、防風・防潮用の樹林・石塀、津波・高潮遺産、防火施設など、衛生関係が上水、井戸、湧水、温泉、風呂、下水など、防衛・その他関係が、環濠、台場、狼煙場、桟敷、印部石、天体観測石など、と多岐にわたる。収集したデータは、まず、①都道府県ごとのデータとして整理し、それだけでは分かりにくいので、②都道府県ごとの特徴分析で代表的事例を文章化し、さらに、③遺産の種類ごとのリストを作成し横断的に価値判断ができるようにした。結果は、まず、平成25年11月からWEB上でhttp://kinsei-izen.com/のドメインを用いて公開を開始し、さらに、平成26年8月に報告書(DVD付き)の形でまとめ、1700部を印刷し、代表的な市町村、全都道府県、関係省庁、主要新聞社などに配布した。その時点でのデータ総数は17200件、添付画像は7850点であった。その後もデータの拡充に努め、平成27年3月末の時点で、データ総数17536件、添付画像は8592点となっている。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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備考 |
多数の機関・個人の協力により8592点の画像データを含む17536件のデータを公開。データは、見やすいように、都道府県別データ一覧、都道府県ごとの特徴の分析(pdfファイル)、遺産の種類ごとのリストに分けて表示。データ総量3.8GB。
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