研究課題/領域番号 |
22360211
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
小林 一郎 熊本大学, 自然科学研究科, 教授 (40109666)
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研究分担者 |
田中 尚人 熊本大学, 政策創造研究教育センター, 准教授 (60311742)
星野 裕司 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (70315290)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 土木遺産 / 観光振興 / 文化的景観 / 農村 / 地域コミュニティ / 道路ネットワーク |
研究概要 |
本研究は,高齢化・過疎化の著しい中山間地の農村を対象に,歴史的構造物や文化的景観を含む土木遺産を基盤とした,地域コミュニティと基礎自治体の協働による持続可能な観光支援システムを構築することを目的とする.事業の先進地であるフランスに範を求め,同地と地理的・歴史的に共通点を多く有する国内の中山間地域の農村を事例として,日仏の事例分析を行う.フランスにおける現地調査,国内における実践的地域づくり活動を通して,農村観光支援のための政策,人材育成,道路ネットワークの活用手法を提案する.平成24年度は成果をまとめ,日仏の農村における観光まちづくりの進展に寄与する観光支援システムの考案を試みた.6・7月は,田中がフランス国立工芸学院のAndre GUILLERM教授の下で,客員教授として勤務し,持続可能な地域づくりの核としての通潤用水の価値や人々の地域マネジメントに対する運営技術など,研究成果の一部を講義した.7月には,パリで開催された国際会議(4th International Congress on Construction History)にて,星野,田中がそれぞれ,熊本県下の文化的景観保全の事例について研究発表を行った.さらに7月後半に,当センターの政策研究員も兼担しているCyrille MARLIN准教授らとの共同研究体制のもと,サンテミリオンにて世界遺産選定地における景観保全と地域マネジメント,ワイン製造のためのブドウ農業を基盤とした観光支援施策に関する調査を行った.国内では,鹿児島県伊佐市において行政・住民らに対し,土木遺産や地域資源を活用した地域内交流の支援を行うことにより,曽木の滝を中心とした農村観光のウォーキングイベントを行った.さらに各地において,観光ボランティアガイド導入の支援を行い,地域内外の交流促進に資する視点・手法の提供を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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