研究課題
「既存の技術システムの再構築」については、鉄鋼製錬プロセス等を対象として元素の分配挙動解析を行った。その結果、鉄鋼においては、ニッケル、モリブデンに関して、スクラップソーティングにより、フェロアロイ等の一次資源の投入を低減できる可能性が示された。「レアメタル発生ポテンシャルの推計と収集システムの構築のための方法論の開発と適用」については、これまで開発を行ってきた収集・運搬シミュレーションモデルを用い、小型家電等の収集費用等のシミュレーションを実施し、一般廃棄物のスキームでの収集の費用が非常に大きいことを確認した。また、ある自治体の粗大ごみ破砕選別プロセスにおける電気電子製品含有金属55元素の分配挙動およびフローの実験的把握、全国自治体におけるリサイクル法対象外の電気電子製品の分別収集・処理実態の調査を行った。「地域の鉄鋼業・非鉄金属製錬業を基軸とした地域ごとのレアメタル回収システムの構築」については、鉄鋼製錬を対象として、鋼種別生産量・原材料消費量を含めた地理情報の収集を行った。また、国内のニッケルリサイクルの拠点となり得る施設について取扱量などの統計調査と地理情報整理を行ったところ、川崎、衣浦、和歌山、呉、八幡の鉄鋼生産施設がニッケル取扱量の観点から有力であることがわかった。またこれらの5施設は国内に偏在していないため、スクラップ輸送の観点で有利であると考えられた。
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