研究課題/領域番号 |
22360232
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
中西 三和 日本大学, 理工学部, 教授 (40147690)
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研究分担者 |
安達 洋 日本大学, 理工学部, 教授 (40059928)
北嶋 圭二 日本大学, 理工学部, 助教 (50632296)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 超高層RC造建物 / 長周期地震動 / 柱 / 柱梁接合部 / 多数回繰返し載荷 / 動的載荷実験 / 軸力支持能力喪失 / 接合部付着性能 |
研究概要 |
超高層鉄筋コンクリート(以後、RC)造建物の一般的な構造計画、構造特性の把握・分析を行い、超高層RC試設計モデルを選定し立体弾塑性地震応答解析を行うことで長周期地震動時の挙動を確認し、当該年度に実施する柱および柱・梁接合部試験体の形状および実験時のパラメータを決定した。 まず最下層の中柱・隅柱を想定した柱試験体の実験では,定軸力(長期軸力相当及び高軸力)を負荷した状態で長周期地震動時を模擬した静的および動的載荷による水平載荷実験を行い柱部材の軸力支持能力、破壊過程等を確認した。次に、柱の軸力喪失過程を、柱梁接合部を含めた挙動として捉え、超高層RC造を想定した柱梁接合部について、定軸力を負荷した状態で長周期地震動を模擬した静的および動的載荷による水平載荷実験を行い接合部の付着性能の劣化と破壊過程等を確認した。いずれの実験においても、曲げ破壊型の靭性に富む部材設計ではあっても長周期地震動のように多数回の繰返し加力による耐力低下で柱の軸力支持能力の喪失や接合部にあっては接合部の付着性能の低下が構造物全体としての性能低下を起こしうる現象であるかを確認することを目的としている。従って載荷履歴は応答解析結果を参考に、柱試験体に対しては最大耐力を経験する部材角1/75までを漸増する変位増分で同一変形に対して10回の繰返しを、その後部材角1/200と1/75を1セットとする各10回の繰返し載荷を軸力支持能力喪失まで実施しその破壊性状の確認を行った。また、接合部の実験では層間変形角で1/20まで各10回の漸増変位載荷を行い破壊性状の確認を行った。いずれの試験体においても、多数回の繰返しによって柱では軸力支持能力の低下が、また接合部においては付着性能の低下が起こったが、実施した実験の範囲では現行の設計法で設計された部材の安全限界性能の評価に影響を及ぼすことはないといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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