研究概要 |
住宅において良好な通風環境を確保するためには, 設計時に通風利用の可能性を予め把握し,通風性能が良好となる開口部配置等の最適化を行う事が望ましい。これには住宅建設地域によらない設計上の普遍的な配慮と同時に,建設地域固有の環境について配慮する必要である。居住空間には,室内環境に影響する物理的要素が多く存在する。これらの要素を正確に把握することが,室内環境を評価・予測するために極めて重要である。 このような観点から平成 22 年度より大きく分けて 4 つの研究を行った。1. 通風性能予測に関する研究2. 通風性能を評価する指標とし風速比を提案3. 通風気流による人体の冷涼感予測4. 有風時の clo 値と対流熱伝達率の把握これらの成果として以下を得ることができた。・水平速度分布による領域分割法の予測精度向上・通風性能評価指標として風速比の有用性・通風気流による人体の冷涼感評価方法・有風時の clo 値の低下を確認
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