研究課題/領域番号 |
22360246
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
瀬戸口 剛 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20226674)
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研究分担者 |
堤 拓哉 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 居住科学部, 研究員 (40462345)
松村 博文 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 居住科学部, 研究科長 (90462324)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 積雪シミュレーション / 都市デザイン / 積雪寒冷都市 / 計画・環境評価 / 風洞実験 / 都市デザインプロセス / 大規模再開発 / デザインガイドライン |
研究概要 |
本研究は、積雪シミュレーションを用いた除雪フリーの積雪都市型ECO街区の開発が目的である。積雪寒冷都市である札幌市内の大規模再開発事業を対象に、早期段階で形態イメージを作成し、計画評価と環境評価の対応関係を示し、環境評価を組み込んだ都市デザインプロセスを開発した。以下の4点が明らかとなった。 ①早期段階で形態イメージを並列的に検討することで、早い段階から街区ボリュームを検討する都市デザインプロセスを示せた。そのために、街区ボリュームから建築レベルまで空間の検討ができた。 ②段階的に計画・環境評価を組み込むことで、評価を計画にフィードバックし、形態を発展させることが可能である。街区ボリュームの検討で得られた知見を計画にフィードバックした結果、風下側のピロティ、緑道で環境評価が悪化したが、同時にその改善策の検討ができた。 ③実際の事業を対象に、計画・環境評価を組み込んだ総合的な都市デザインプロセスを開発した。またこのプロセスは、環境評価の結果が悪くても評価の改善を行うデザインプロセスであり、次段階の課題として受け入れて進むことのできる柔軟なプロセスである。 ④風雪シミュレーションを用いたデザインガイドラインを示した。a囲み型のOSは、建物から吹き下ろした雪を受け止め、緑道に落とさないため有効である。b南西街区のOSは、積雪量が少なく、快適な環境を提供するため有効である。c建物と一体となった庇は、建物からの吹き下ろしの雪を受け止め、緑道に落とさないため有効である。d基礎医学研究棟に隣接した建物を緑道側に配置することは、研究棟に吹き払われた雪から緑道を防護し、積雪量を少なくするため有効である。e保健医療学部の管理は非効率であるため、学部毎に管理部門を設けることが有効である。f南西街区に教育棟を設けることは、病院へのアクセスの困難、研究棟との繋がりの希薄から好ましくない。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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