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2012 年度 実績報告書

建築の持続的活用のための履歴データの解析手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22360248
研究機関東京大学

研究代表者

野城 智也  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (30239743)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードライフサイクルマネジメント / 住宅履歴書 / 履歴データ / サステナビリティ / モニタリング
研究概要

建築物がどのように作られ、使われ、変更され、そして、どのような性能、機能が発揮されてきたのかという資料・記録類(建築履歴データ)は、建築物を持続的に活用していくために重要な情報である。研究の最終年度にあたり、前年度までに得られた以下の成果を実建物に適用して検証したうえで改良することを試みた。
1)履歴データからどのように意味情報を読み取り建築のライフサイクルマネジメントに関連する知識を構成していくのかを解析・推論するプロセス(欠損データの補完・推定手法も含む)
2)上記のような推論プロセスを成立させるためには、どのような形式の建築履歴データをどのように収集し整理しておけばよいのかにかかわる指針
検討にあたり、特に焦点をあてたのは、建築のユーザーがライフサイクルマネジメントにおいて意志決定するための手がかりとなるインジケーターがどれだけの粒度で得られるのか、そしてそのインジケーターがライフサイクルマネジメントにどのように資することになるのか、という点である。その結果、ひとくちにインジケーターといっても、供給者側で意義を有するものと、ユーザー側で意義を有するものが存在することが明らかになった。そこで本研究の目的に鑑み、履歴データをもとにユーザー側で意義をもつインジケーターを導くための推論プロセスを整理し、上記の1)、2)の成果に改良を加えた。
加えて、ユーザー側で意義をもつインジケーターの一つである、カーボン・メトリックにかかわる国際規格の制定作業が始まったことから、本研究の成果が国際規格にも反映するように成果の発表・紹介に努めた。また逆に、国際規格策定にかかわる議論の場で得られた示唆をもとに、履歴データの開示・解析及び報告のあり方に関する知見を整理した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (12件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] 住宅履歴情報の整備に閲する取組と今後の方向性2012

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 雑誌名

      日本不動産学会誌

      巻: 第 26巻 第2号 ページ: 96-105

  • [雑誌論文] 住宅運用時における機能適応のための情報構成手法に関する一考察 住宅履歴情報サービスとエネルギーモニタリングサービスの事例より2012

    • 著者名/発表者名
      森下有
    • 雑誌名

      日本建築学会 建築生産シンポジウム論文集

      巻: Vol.28 ページ: 229-234

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 建築情報のユーザーインターフェイスに関する理論的考察 住まい手が住宅の多主体サービスプロバイダーと情報共有を行う 為の仕組み2012

    • 著者名/発表者名
      森下有
    • 雑誌名

      日本建築学会 情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集

      巻: Vol.35 ページ: 37-42

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 既存建築物の改修工事における3次元スキャニングの活用に関す る研究-設備改修を対象として2012

    • 著者名/発表者名
      信太洋行
    • 雑誌名

      日本建築学会 情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集

      巻: Vol.35 ページ: 219-222

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 複数施設における統合エネルギーマネジメントに関する研究 ~横浜市金沢区温暖化対策事業における統合エネルギーマネジメ ント 及び最適化制御に関するケーススタディー2012

    • 著者名/発表者名
      馬郡文平
    • 雑誌名

      日本建築学会建築生産シンポジウム論文集

      巻: Vol.28 ページ: 217-222

    • 査読あり
  • [雑誌論文] AI ネットワークシステムを活用した最適化コントロールに関する 研究: 視える化と分散・統合制御によるエネルギー利用の最適化2012

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 雑誌名

      日本建築学会情報・システム・利用・技術シンポジウム論文集

      巻: Vol.35 ページ: 31-36

    • 査読あり
  • [雑誌論文] エネルギー・モニタリングを活用した高気密・高断熱住宅における エネルギーマネージメントに関する研究2012

    • 著者名/発表者名
      迫博司
    • 雑誌名

      日本建築学会建築生産シンポジウム論文集

      巻: vol.28 ページ: 257-262

    • 査読あり
  • [学会発表] 住生活サービスとの連携による住宅履歴情報の価値向上について2012

    • 著者名/発表者名
      西本賢二
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120914-20120914
  • [学会発表] 大学キャンパスにおけるゼロ・エネルギー・ビルディングの取組み (その 1)概要と基本性能2012

    • 著者名/発表者名
      野城智也
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120912
  • [学会発表] 大規模コンベンションセンターの更新情報データベースに関する 研究 -ステークホルダーによる中長期保存マネジメント手法の構築-2012

    • 著者名/発表者名
      孫 ミンギュ
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120912
  • [学会発表] 大学キャンパスにおけるゼロ・エネルギー・ビルディングの取組み (その 6)AI ネットワークによる建物・空調・照明の統合マネジメ ントシステムの開発と基本機能の検証.2012

    • 著者名/発表者名
      馬郡文平
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120912
  • [学会発表] 大学キャンパスにおけるゼロ・エネルギー・ビルディングの取組み (その 7)省エネルギーに資するユーザー支援システムに関する研 究2012

    • 著者名/発表者名
      安田大樹
    • 学会等名
      日本建築学会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      20120912-20120912

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公開日: 2014-07-24  

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