研究概要 |
今年度では、BZT-BCT非鉛圧電材料を全面的に評価し、圧電特性とMPB及び温度の関係を明らかにした。また、三重点を考慮したMPBの理論に基づいて、BZT-BCT以外の系で新たな非鉛圧電材料を設計した。圧電定数d33が500pC/N以上の大きな圧電効果が実現し、理論を裏付ける形となった。具体的に、以下の成果が得られた。 ◆BZT-BCTの全ての物性(誘電、圧電、弾性など)を評価し、ディバイス設計に基本データとなる。 ◆BZT-BCT以外の系として,BRfT-BCTで,3重点に高い圧電特性(d33>500pC/N)を確認できた.更に、新たにBTS-BCTで3重点に高い圧電特性を確認できた ◆これにより三重点を持つMPB理論は高い圧電定数を有する非鉛圧電材料を探索する手段として有効であることがわかった ◆三重点を持つ非鉛系を探ることは新規高性能非鉛圧電材料開発の指針となる。 ◆三重点理論を磁歪材料にも応用でき、巨大磁歪効果を発見した。
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