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2010 年度 実績報告書

弾性率漸減型ハイブリッドバイオマテリアルの開発と特性評価

研究課題

研究課題/領域番号 22360288
研究機関東京工業大学

研究代表者

小林 郁夫  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40242268)

研究分担者 渡辺 義見  名古屋工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50231014)
菊池 丈幸  兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 助教 (50316048)
キーワード骨折部内固定 / チタン / リン酸カルシウム / 多孔質 / SPS
研究概要

放電プラズマ焼結法(SPS法)によって,ポーラスチタンの中にβ-TCP(三リン酸カルシウム)を複合化した.比較的大きいチタン粉末(粒子直径150μm以下,ならびに250~600μmの粉末)使用したとき,焼結が不十分で,試験片の作製が困難であった.粒子直径45μm以下のチタン粉末を使用したとき,良好な焼結体が得られた.このときの焼結条件は,焼結温度1273K,焼結圧力60MPa,保持時間10minであった.
チタン粉末同誌が接触している部分では,粉末同誌の全面的な焼結による合体や,粉末間でのネック形成による良好な焼結が達成されているのが認められた.しかし,チタンとβ-TCPの界面では両者間の反応がおこり,リン化チタンが形成しているのが認められた.
粒子直径45μm以下のチタン粉末を使用して作製した試験片を用いて圧縮試験を行った.一部の試験片は焼結後そのまま,残りの試験片は純水中に最長9日間浸漬し,最大で約7.3%の気孔を導入して,圧縮試験に供した.
β-TCPを溶出しない焼結まま試験片のヤング率に比較して,2.7%気孔材,7.3%気孔材のヤング率は減少し,それぞれ焼結まま試験片の83%,66%となった.
このことから,チタン/β-TCP複合材料からβ-TCPを溶出させることにより,見かけのヤング率を低下させることが可能であることを確認した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Fabrication and mechanical properties of porous Ti/HA composites for bone fixation devices2010

    • 著者名/発表者名
      N Nomura, E Kobayashi, ほか
    • 雑誌名

      Materials Transaction

      巻: 51 ページ: 1449-1454

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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