研究課題/領域番号 |
22360301
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
千葉 晶彦 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (00197617)
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研究分担者 |
松本 洋明 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (40372312)
李 云平 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (80546862)
小泉 雄一郎 東北大学, 金属材料研究所, 准教授 (10322174)
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キーワード | 結晶 / 組織制御 |
研究概要 |
(I)高温圧縮試験用合金と単結晶試料の作製 (I-1)試料合金溶製:I.CCW合金、II.CNCM合金III.CCM合金を30kg真空誘導溶解炉を用いて作製した。 (I-2)試料合金の熱間鍛造:(I-1)で溶製した各種Co基合金の30kgインゴットを均一化熱処理を施した後に、50mm/s以上のスライド速度で熱間プレス鍛造加工をい直径60mm程度の棒材に仕上げた。その後1200℃以上に加熱し、熱間溝圧延加工により、直径約30mmの棒材を作製した。 (I-3)各種Co基合金の単結晶合金作製:II,IIIの組成を有する各種CCM合金の単結晶をブリッジマン法により作製した。 (II)高温変形挙動の定量化 3種類のCo基合金の高温での高精度な応力-ひずみ応答を圧縮試験により調べ、高温変形挙動の高精度定量化を行った。その結果、700℃以上でも変形双晶が形成され、定常変形の加工硬化/回復機構を担うこが分かった。 (III)動的再結晶挙動の解析 動的再結晶が開始する応力、動的再結晶完了応力、Zenar-Hollomon因子と動的再結晶粒径の関係の定式化、試験後の組織観察、組織解析をTEM、EBSD、X線回折により行った。その結果、連続動的再結晶挙動の特徴を見出した。 (IV)Processing Mapの作成 各種Co基合金の圧縮試験による応力-ひずみ曲線を基にしてProcessing mapを作成した。熱間鍛造の最適化に資する成果である。 (V)EBSD中でのその場引張り変形挙動解析:塑性変形挙動の定量化 EBSD観察が可能なFEM-SEM内で、多結晶試料に室温から800℃の温度で引張り変形を与えながら結晶粒内に形成されるひずみ誘起マルテンサイトの形成過程を追跡し、結晶粒内のひずみの蓄積過程を定量評価を試みた。結集粒界焼鈍双晶界面からのひずみ誘起マルテンサイト、変形双晶の形成を見出した。
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