研究課題/領域番号 |
22360310
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
井上 博史 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00213174)
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研究分担者 |
樋口 栄次 大阪府立大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80402022)
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キーワード | 直接形エタノール燃料電池 / 電極触媒 / エタノール酸化 / ナノ粒子 / 白金 / ロジウム / 酸化スズ / 二酸化炭素 |
研究概要 |
本研究では、「カーボンニュートラルな燃料」であるエタノールのCO_2への完全酸化を高効率に行わせる(Pt-Rh-SnO_2)nano/CB触媒の開発を目的とする。本年度得られた知見をまとめると以下のとおりである。 1.研究代表者らによって開発された手法を用いて、PhとPtの前駆体を混合することにより、RhとPtの含有率の異なる(Pt65-Rh10-SnO_225)nano/CB、(Pt56-Rh19-SnO_225)nano/CB、(Pt71-Rh4-SnO_225)nano/CB(数字は含有率(mol%))を作製した。いずれの触媒もPt、Rh、SnO_2は平均粒径3nm程度のナノ粒子として隣接して存在することがTEMより明らかとなった。 2.本研究で作製した3つの(Pt-Rh-SnO_2)nano/CBの0.3Vvs.RHEにおけるPtの単位面積あたりのエタノール酸化活性(比活性)は、Ptならびに(Pt75-SnO_225)nano/CBよりも高く、(Pt65-Rh10-SnO_225)nano/CBが最も高い比活性を示した。 3.本研究で作製した3つの(Pt-Rh-SnO_2)nano/CBの0.4Vvs.RHEでのエタノール酸化に対する安定性は、いずれも(Pt75-SnO_225)nano/CBより高く、(Pt65-Rh10-SnO_225)nano/CBの場合に最も優れていた。 4.本研究で作製した3つの(Pt-Rh-SnO_2)nano/CBの0.6Vvs.RHEでのエタノール酸化生成物は主に酢酸であり、二酸化炭素生成の電流効率は(Pt75-SnO_<225>)nano/CBより低かった。このことから、PhとPtの前駆体を予め混合した溶液から(Pt-Rh-SnO_2)nano/CBを作製する方法は、エタノールのCO_2への完全酸化反応には適さないことが示唆された。
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