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2012 年度 実績報告書

「その場観察」による金属ナノ粒子形成過程の解明とその金属ナノ触媒調製への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22360338
研究機関京都大学

研究代表者

田中 庸裕  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70201621)

研究分担者 宍戸 哲也  京都大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (80294536)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードナノ粒子 / その場観察 / XAFS / 時間分解測定 / SMSI効果
研究概要

本年度は, 無機酸化物表面における白金ナノ粒子形成機構ならびに白金ースズ合金ナノ粒子形成過程について検討を行った.
含浸処理後に酸化雰囲気、還元雰囲気、不活性ガス雰囲気それぞれにおいて試料を一定速度あるいは定温で処理し,このとき白金ナノ粒子が形成する過程について,in-situ 時分解XAFSと質量分析計を組み合わせ検討を行った.雰囲気によってナノ粒子形成過程は大きく異なり,含浸処理後、酸化雰囲気で処理することで分散性の悪い金属粒子が生成すること、還元雰囲気あるいは不活性ガス雰囲気で処理することで比較的分散性の良いナノ粒子が生成することが分かった。例えば,不活性雰囲気下では担体の格子酸素に由来する酸素と結合した中間体が生成するが,生成した中間体の安定性は担体によって大きく異なり,中間体の易還元性は同時に還元される中間体の数あるいは表面密度を変化させた結果,粒子径分布に影響することが分かった.また,担体の酸の強さが還元初期における白金ナノ粒子の形成過程に与える影響について検討を進めた.
担持白金触媒については,含浸処理後,酸化雰囲気を経ずに直接還元的な雰囲気で処理することでより分散性の高いナノ粒子が得られることから,この知見を利用し,脱水素反応に高い活性を示す担持白金ースズ合金触媒について酸化処理を経ない還元雰囲気下における合金ナノ粒子の形成過程を検討した.酸化雰囲気下では,白金とスズの遊離が進行し,合金ナノ粒子が得られなかった.還元雰囲気下では,合金ナノ粒子が形成するが、比較的高温が脱水素に有効なPt3Sn1合金の形成に必要なこと,過剰なスズ酸化物の存在がPt3Sn1合金の形成に重要であることが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Study of formation process of metal nanoparticles on metal oxides by in-situ XAFS technique2013

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Shishido
    • 雑誌名

      Journal of Physics: Conference Series

      巻: 437 ページ: 1-4

    • 査読あり
  • [学会発表] Study of formation process of metal nanoparticles on metal oxides by in-situ XAFS technique2012

    • 著者名/発表者名
      Tetsuya Shishido
    • 学会等名
      The 15th International Conference on X-ray Absorption Fine Structure (XAFS-XV)
    • 発表場所
      Beijing
    • 年月日
      20120722-20120728
  • [学会発表] in-situ XAFS による金属酸化物上における白金ナノ粒子の形成過程の解明2012

    • 著者名/発表者名
      宍戸哲也; 那須弘明; Deng Lidan; 寺村健太郎; 田中庸裕
    • 学会等名
      第48回X線分析討論会
    • 発表場所
      名古屋大学
    • 年月日
      2012-10-31

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公開日: 2014-07-24  

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