研究課題/領域番号 |
22360339
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
水垣 共雄 大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50314406)
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研究分担者 |
満留 敬人 大阪大学, 基礎工学研究科, 助教 (00437360)
實川 浩一郎 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (50235793)
金田 清臣 大阪大学, 太陽エネルギー化学研究センター, 特任教授 (90029554)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 触媒・化学プロセス / アルコール / 固体酸 / 固体塩基 / 固定化金属触媒 |
研究概要 |
本研究では、ファインケミカルズ合成に向けたアルコールを基盤とする環境調和型の有機変換反応プロセスを実現するために、高機能触媒の開発を目的としている。我々のグループがこれまでに開発してきたモンモリロナイト(mont)やハイドロタルサイト(HT)、ハイドロキシアパタイト(HAP)、アルミナなどの無機結晶性固体やデンドリマーなどの有機高分子へ種々の金属活性点を集積化し、酸化反応や酸塩基反応、付加反応、脱水反応、置換反応、水素化分解反応などのアルコール類およびアルコール誘導体の官能基変換に高活性な固体触媒の開発を行った。 本年度は、当初目標の一つとしていたアルコールの官能基変換において、特に、分子内に複数の官能基を有するグリセロールや他のポリオール類の官能基変換に取り組んだ。グリセロールの選択的アシル化反応に高活性なLaイオン交換モンモリロナイト触媒を開発した。グリセロールのアセチル化体の中でも、ジアセチルグリセロール(DAG)は、異性体の混合物となるが、医薬品や化粧品、あるいはバイオディーゼルの添加剤などに用いられる有用な化合物である。しかし、これまでの報告では、種々のアセチル化体の混合物が得られ、高選択的な反応は困難であった。 我々はLa-mont触媒とCu触媒を組み合わせた触媒系により、グリセロールからワンポットで1,3-ジアセトキシアセトンが収率90%以上で得られることを見出した。今回、上記の反応系に水素化反応を組み合わせることで、ワンポット反応で互いの触媒を失活させることなく効率よく機能させ、1,3-ジアセチルグリセロールがほぼ定量的に得られることを見出した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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