メタゲノムからADHの類縁酵素遺伝子(par/lsadh)をPCR法にて増幅し、これらを発現ベクターにN-/C-末端近傍で融合する方法でライブラリー化する優れた手法を確立した。得られた遺伝子の解析結果から、PARでは 30個、LSADH では40個ほどの重複を除く酵素遺伝子が取得できた。PARについては、すべてホモログ(相同性が98%以上)であったが、その配列情報は進化分子工学による酵素の改変に活用できた。LSADHについては、ホモログのみならず、さまざまな新規酵素遺伝子を多数取得することができた。これらの酵素化学的な諸性質を解析し、当該ライブラリーが産業上、有用であることを証明した。
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