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2010 年度 実績報告書

ジメチルエーテルをプロペラントとするアークジェット推進機とそのデュアルモード化

研究課題

研究課題/領域番号 22360356
研究機関九州工業大学

研究代表者

橘 武史  九州工業大学, 大学院・工学研究院, 教授 (50179719)

研究分担者 各務 聡  九州工業大学, 大学院・工学研究院, 助教 (80415653)
キーワード航空宇宙工学 / ロケット / ジメチルエーテル / 電熱推進機
研究概要

平成22年度は,提案したジメチルエーテル(DME)を用いたアークジェット推進機の作動の実証,並びにその推力増強モジュールの設計に資する基礎データの取得のために,実験装置を構築し基本的なデータを取得するに至っている
ジメチルエーテルを用いたアークジェット推進機に関しては,電源装置を購入するとともにその点火用回路の設計を行い,また,性能評価のために推力測定装置を設計並びに製作を行った.製作した実験装置を用いて,試作したアークジェット推進機を用いて作動実験を行ったところ,従来型のアークジェット推進機と同レベルの推進剤流量,放電電流で作動することが示された.また,推進機の性能は,DME推進剤流量60mg/s,放電電流30Aの時に,放電電力2350W,推力0.19N,比推力330秒,推進効率14%を得た.これは,従来の推進機に匹敵するレベルであるといえる
また,固体推進薬を用いた推力増強モジュールに関しては,現有するレーザと試作した燃焼容器を用いて,熱流束(単位面積,単位時間あたりの熱入力量)と燃焼速度の関係を実験的に求め,推進機設計のための基礎的な知見を得た.燃焼制御が可能なコンポジット推進薬の他に,ダブルベース推進薬を用いて実験を行った結果,燃焼制御こそ不可能であったが,レーザの熱流束に応じて燃焼速度が急激に上昇する傾向が見られ,可変推力の可能性が示された
液体推進薬を用いた推力増強モジュールに関しては,推進剤供給用のシステム(比例電磁弁と制御用コンピュータ)を製作しその改良を行った

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] ジメチルエーテルを用いたアークジェット推進機の推力評価2011

    • 著者名/発表者名
      各務聡, 別府真司, 毎熊宗幸, 橘武史
    • 雑誌名

      日本航空宇宙学会論文集

      巻: 59 ページ: 1-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Thrust measurement of dimethyl ether arcjet thruster2011

    • 著者名/発表者名
      各務聡, 別府真司, 毎熊宗幸, 橘武史
    • 雑誌名

      Acta Astronautica

      巻: 68 ページ: 9-14

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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