• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

ジメチルエーテルをプロペラントとするアークジェット推進機とそのデュアルモード化

研究課題

研究課題/領域番号 22360356
研究機関九州工業大学

研究代表者

橘 武史  九州工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50179719)

研究分担者 各務 聡  宮崎大学, 工学部, 准教授 (80415653)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードロケット推進機 / ジメチルエーテル / 電熱加速型推進機
研究概要

平成24年度は,提案したジメチルエーテル(DME)を用いたアークジェット推進機の性能評価や,その推力増強モジュールの試作評価を行った.
DMEアークジェット推進機に関しては,煤が電極に付着し作動が不安定になることが確認されたため,窒素ガスを混ぜることにより煤の付着を防ぐことを試みた.メッシュを用いた窒素-DME混合器を試作し,昨年度までに実験に供してきたアークジェット推進機を用いて推力測定実験を行った.この時の窒素の質量比率は,0~100%の範囲で変化させ,DMEと窒素のトータルの質量流量は50 mg/sで固定した.また,放電電流は,13, 20, 30Aで変化させた.
実験の結果,窒素の混合比率を50 %程度にすることにより,電極への煤の生成量を削減することができた.一方で,電極への煤の付着範囲が広がり,ノズルの膨張部にまで付着するようになった.性能は,窒素流量の増加により,放電電圧が降下し,結果放電電力が低下するため比推力は低くなる傾向にあった.以上のように,窒素を混合することにより性能が低下するものの,煤の生成量を抑制することができた.
また,固体推進薬を用いた推力増強モジュールに関しては,DMEアークジェットの作動が必ずしも安定していないことから,レーザを熱源として代用する100 mN級の推力増強モジュールを試作した.昨年度に燃焼のOn/Offをレーザ加熱の開始と中断により制御できることを示したが,燃焼が不安定であり.レーザ発射口の移動速度と推進薬のサイズが適切ではなく,燃焼により推進薬が燃え尽きた後もレーザ照射を続け,作動を不安定にしていた.そこで,作動の安定化を目指し推進機を改良した.結果,燃焼は不安定であったが,推進薬が燃え尽きる前にレーザヘッドを移動させることができたことから,推進薬の利用効率向上への展望が開けた.

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Performance of Dimethyl Ether Arcjet Thrusters and its Dependence on Electrode Configurations2012

    • 著者名/発表者名
      Akira Kakami, Shinji Beppu, Muneyuki Maiguma, Takeshi Tachibana
    • 雑誌名

      Journal of Propulsion and Power

      巻: 28 ページ: 603-608

    • DOI

      10.2514/1.B34417

    • 査読あり
  • [学会発表] ジメチルエーテルと窒素の混合気体を用いたアークジェット推進機の性能評価2013

    • 著者名/発表者名
      久岡成三,佐々山浩二,各務聡,橘武史
    • 学会等名
      平成24年度宇宙輸送シンポジウム
    • 発表場所
      神奈川県相模原市
    • 年月日
      20130117-20130118

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi