研究課題/領域番号 |
22360372
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
笹 健児 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 准教授 (10360330)
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研究分担者 |
塩谷 茂明 神戸大学, 学内共同利用施設等, 教授 (00105363)
若林 伸和 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (60242351)
寺田 大介 独立行政法人水産総合研究センター, その他部局等, 研究員 (80435453)
小林 英一 神戸大学, 海事科学研究科(研究院), 教授 (90346289)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 貨物損傷 / 船体運動 / 海上輸送 / 荒天航海 / ラッシング / 車両貨物 / 数値計算 / 時系列応答 |
研究概要 |
荒天航海中における船体運動(振動)と積載貨物への衝撃の関係を明確にすることを目的に、平成22年度、23年度に実施した大型フェリーでの現地観測を継続して実施した。しかし、平成24年はじめに対象船であるフェリーが造船所に検査のため入渠した際、プロペラ軸にひび割れが生じていることが判明し、6ヶ月間ほど修繕工事のために観測を中断せざるを得なかった。その後、秋より観測を再開し、可能な限りの期間についてデータを蓄積することができた。初年度末の観測にて2011年3月11日当時、東北沖で大津波が発生した時点に宮城県沖の海域を航行しており、海震および津波来襲時の船舶応答について非常に貴重なデータを得ることができた。今年度はこのときのデータをスペクトル解析し、周波数特性を明確にするとともに時系列特性についても分析を進めた。津波時には船は水平方向に漂流されているものの、沖合であったため水位の鉛直変位は小さく、船体運動への顕著な影響は現れていないことが明らかとなったほか、海震時に船首尾に設置した加速度センサーにて鉛直方向に3分程度の非常に強い応答が計測され、船体運動に比べてはるかに短い0.1s付近にピーク周波数が検出された。これが船舶へ与える影響については今後の課題と言える。現在、得られたデータをもとに船体運動と貨物衝撃の相関関係を明確にした上で、Turnbullの理論をベースに船体運動から積載された車両貨物の運動およびラッシンワイヤーに作用する張力を複数台積載した状態で動的な推定が可能となる数値アルゴリズムを構築中であり、これをもとに任意外力にて発生する船体運動に対する最適な貨物積載をプラニングできるモデルを次年度以降でできるだけ早期に完成させたい。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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