研究課題/領域番号 |
22360383
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 弘 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (90188045)
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研究分担者 |
深川 良一 立命館大学, 理工学部, 教授 (20127129)
須藤 祐子 東北大学, 環境科学研究科, 助教 (70344687)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | 繊維質固化処理土 / 繊維質物質 / 緑化基盤材 / リサイクル / 浚渫土 / 耐侵食性 / 堤防補強 / 環境修復 |
研究概要 |
【①繊維質処理土を用いた緑化技術に関する検討】河川堤防は,自然災害から地域住民の生命・財産を守る重要構造物と位置づけられているが,日本では全国の堤防の約4割が強度不足で決壊の可能性があると言われており,早急な対策が必要とされている.一方,河川堤防を周辺の景観と調査させるためには,堤防のり面の緑化技術は必要不可欠である.そこで本年度は,河川浚渫土を再資源化し,緑化基盤材を作成するとともに,その土壌物理特性を計測した.その結果,生成した緑化基盤材に廃木材チップを混合することにより,保水力,軽量性,通気性,三相分布,保肥力の全てを満足する緑化基盤材を生成することが確かめられた.また上記の性能を満足するために必要な廃木材チップの添加量を明らかにした.【②降雨に対する耐侵食性に関する検討】本工法により生成された土砂を堤防の補強盛土として利用するためには,降雨による土砂流出を防ぐため,耐侵食性に関する検討が必要不可欠である.稲わらの繊維成分と土粒子との結合により耐侵食性を付加することができることから,泥土に古紙破砕物および稲わらを混合し,さらにセメント系固化材を添加して地盤材料を作成し,水中噴流装置により耐侵食性を定量的に検討した.その結果,繊維質物質およびセメント系固化材の添加量の増加とともに侵食係数は減少し,限界せん断応力は増大すること,すなわち,地盤材料の耐侵食性が増大することが確認された.特に繊維質固化処理土の耐侵食性は未改良土に比べて,侵食係数に関して約1,000倍,限界せん断応力に関して約100倍の値になることが分かった.
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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