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2012 年度 実績報告書

シングルイオン卓上顕微照射装置の開発とその利用による放射線生物影響の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22360404
研究機関京都大学

研究代表者

川本 卓男  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 教授 (10231276)

研究分担者 戸崎 充男  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 准教授 (70207570)
角山 雄一  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助教 (90314260)
大澤 大輔  京都大学, 放射性同位元素総合センター, 助教 (90324681)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードα線 / 照射装置 / 放射線生物影響 / DNA修復
研究概要

α線のような高LET放射線が生体に及ぼす影響に関する研究分野では、分子・細胞レベルでの理解が現在求められている。既に、加速器によるイオンビームを用いた粒子線照射の分野では、細胞一個のスケールまで照射範囲を矮小化することに成功している。しかしながら、加速器利用は高度な専門知識と大型の照射施設を要し、多くの研究者にとって敷居が高いのが現状である。そこで本研究において我々は、より簡便に細胞に対してα線照射を行える卓上顕微照射装置の開発を行った。
今回開発した照射装置では、顕微鏡下でマイクロα線源の精密な位置制御を行い、視認しながら細胞スケールでのα粒子照射を行えるようにした。マイクロα線源は、直径5μmの白金線の先端部に、カラムクロマトグラフィーにより精製した高純度のPo-210を電着させて(水中で数cpm程度の強度)作成した。そして、このマイクロα線源を、マイクロマニピュレーターを用い、標的から数μmの距離に近接させて照射を行えるようにした。
今回開発した照射装置により、一細胞を標的とした照射や照射後の解析が可能かどうかを検討するために、平成24年度では、MDC1とDsRed2の融合蛋白質が発現するヒト培養細胞をターゲットとした「一細胞照射実験」を試みた。その結果、MDC1とDsRed2の融合蛋白質は数分~30分後の間に細胞核内で集積することが標的細胞において確認できた。これらのことから、本研究課題で開発した卓上顕微照射装置が、任意の一細胞を標的としたα線照射を行うことができる性能を有し、照射後の解析に用いることができることを示すことができた。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Po-210マイクロα線源を用いた一細胞照射影響観察系の開発

    • 著者名/発表者名
      角山雄一、笹健太郎、加藤晃弘、川本卓男、戸崎充男、五十棲泰人
    • 学会等名
      日本放射線安全管理学会第11回学術大会
    • 発表場所
      大阪大学吹田キャンパス、コンベンションセンター(大阪府)

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公開日: 2014-07-24  

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