研究課題
潮流発電の実用化を進める上で、発電コストが課題となっている。流速が2.0m/s以上の適地に設置できれば、他の発電システムと競争出来るコストに低減することができる可能性がある。しかし、日本沿岸域で浅い水深でこのような適地は少ない。本研究では、日本沿岸域で広く利用できる潮流発電システムの開発を目指している。日本沿岸域でも得られる流速1.0m/sで発電量を確保できるようにマルチロータ(タンデム方式)による高出力化を検討した。今年度は、今までに開発してきたマルチロータに対する設計計算プログラムを用いてマルチロータ模型の設計を行った。実際に、模型を製作して曳航水槽における水槽試験を実施し、マルチロータの性能の検証を行った。マルチロータは、翼素運動量理論で設計したシングルロータと比較して20%以上の出力増加を確認することができた。これより、設計ツール及びマルチロータの有効性を検証することができ、当初の研究目的を達成することができた。また、波浪中性能試験結果から波浪中での流速変化による負荷変動が大きいことが分かった。負荷変動に合わせた発電システム設計が重要であることが確認できた。今後の課題として、マルチロータシステムを実用化するために実海域に対応した負荷変動に耐えられるロータ翼の構造設計が必要である。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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IEEE Transactions on Applied Superconductivity
巻: Volume 23 ページ: Issue 3
10.1109
「日本の科学者」会誌
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混層流学会誌「混層流」
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