研究課題/領域番号 |
22370001
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
飯田 滋 静岡県立大学, 大学院食品栄養環境科学研究科, 客員教授 (30012777)
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研究分担者 |
石崎 公庸 京都大学, 生命科学研究科, 助教 (00452293)
木下 哲 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 研究チーム長 (60342630)
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研究期間 (年度) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | ゲノム / 植物 / バイオテクノロジー / 遺伝学 / 逆遺伝学 / 遺伝子 / 突然変異 / 組換え機構 |
研究概要 |
塩基配列が明らかにされた生物に於いて、目的とする遺伝子の生体内における機能を解析するために、目的遺伝子内に選択的に変異を導入する逆遺伝学的変異導入法には、相同組換えによる遺伝子ターゲティングやトランスポゾンを用いた挿入変異などの手法が含まれる。我々が開発したポジティブ選抜マーカーとネガティブ選抜マーカーを用いるイネの相同組換えによる遺伝子ターゲティングに於いて、挿入ポジティブ選抜マーカーの両端で相同組換えが起った予測通りのゲノム構造の遺伝子破壊体を複数の得ることができたので、これら遺伝子破壊体を用いて多重遺伝子族を形成する各々の遺伝子の機能を個別に解析し、さらに必要に応じて交雑により2重変異体等も分離して解析を行い、各々の遺伝子の役割分担の一端を明らかにし得た。また稀に起る挿入ポジティブ選抜マーカーの一端では相同組換えが、他端では非相同組換えが起した遺伝子破戒体も得られたので、相同組換え機構解明の手掛りを得るためにその構造を解析したところ、非相同組換え領域には DNA の重複が起っていた。原理的に培養変異を惹き起し得ないイネの内在性 DNA トランスポゾン nDart1 を用いた逆遺伝学変異導入法の最適化を目指し、nDart1 の転移活性に関連するトランスポゾン配列内の DNA メチル化の状態を解析し、脱メチル化処理によるnDart1 トランスポゾンの活性化についても検討した。さらに nDart1 の転移を制御と思われる新規因子の存在を示唆する結果も得た。ポジティブ選抜マーカーとネガティブ選抜マーカーを用いて体細胞相同組換えを介した遺伝子ターゲティング法のイネ以外の植物での汎用化を図るために、コケ植物であるゼニゴケヘの応用も試み、遺伝子ターゲティングにも成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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