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2012 年度 実績報告書

適応放散的種分化の進化ゲノム遺伝学的研究:小笠原固有植物の進化解析

研究課題

研究課題/領域番号 22370031
研究機関東京大学

研究代表者

伊藤 元己  東京大学, 総合文化研究科, 教授 (00193524)

研究分担者 森長 真一  東京大学, 総合文化研究科, 助教 (80568262)
上原 浩一  千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (20221799)
青木 誠志郎  東京大学, 総合文化研究科, 研究員 (10334301)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード適応放散 / 種分化 / アゼトウナ属 / 固有種 / ゲノム
研究概要

適応放散的種分化とは1つの祖先種から複数の異なる生態的特性を持つ種に種分化する現象であり、昔から生物学者の興味を引き多くの研究が行われてきた。しかし、ほとんどは現象や遺伝的特性、系統関係などの記述的研究で、進化メカニズムまで踏み込んだ研究はほとんどない。本研究では最近急速に発展してきた遺伝子/ゲノム解析技術を用いて、実際に適応放散を引き起こした遺伝的変化の特定、自然選択あるいは遺伝的浮動の役割の解析をゲノム全体で行い、適応放散的種分化が生じる進化メカニズムの総合的解明を試みる。そのため、すでに系統関係や各種内の遺伝的変異などの研究が進んでいる小笠原諸島の固有種3種を含むアゼトウナ属(キク科)を対象にしている。
平成24年度は、小笠原固有種の外群にあたり、分子系統解析結果からアゼトウナ属で最も基部で分化したと考えられるヤクシソウとの比較を行った。ヤクシソウの次世代シークエンサーによるRNA-seqで得られた14,547個の有意に異なる配列をヘラナレン、コヘナラレンと比較した結果、ヤクシソウ vs コヘナラレンで35個、ヤクシソウ vsヘナラレンで38個の候補遺伝子を検出した。また、両者で共通していた遺伝子は28個であった。これらをBlast検索した結果、この内の2個が維管束形成に関与する遺伝子であった。また、昨年度得られたヘラナレンとコヘラナレンで有意に異なる遺伝子の同定を行った結果、1つのフラボノイド合成系の遺伝子候補に挙がった。これらの遺伝子の発現の変化により、アゼトウナ属小笠原固有種の形質変化が引き起こされている可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] AP2-type transcription factors determine stem cell identity in the moss Physcomitrella patens.2012

    • 著者名/発表者名
      Aoyama T, Hiwatashi Y, Shigyo M, Kofuji R, Kubo M, Ito M, Hasebe M.
    • 雑誌名

      Development

      巻: 139 ページ: 3120-3129

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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