研究課題/領域番号 |
22370046
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
野口 昌幸 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 教授 (40359477)
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研究分担者 |
水津 太 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (90431379)
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キーワード | NS1 / AKT / TCL1b / シグナル伝達 |
研究概要 |
当初は22年度の研究成果に基づき、23年度の研究を粛々と進める予定を立ており、TTC3を過剰発現するtransgenic mouseはbeta-actin promoterを用いた、ubiquitousに発現を期待できるconstructを用いて作成を試みた。しかし、50匹をこえる作成を試みたにもかかわらず、geno type陽性のマウスは5ラインのfounderが得られたものの、TTC3タンパク発現するマウスは1ラインも得られなかった。また、Cre-Loxを用いたノックアウトマウスの作製は、ESへの外来遺伝子の導入により、Embryoの生育が妨げられていることが推測され、4ラインのキメラマウスは完成したが、いずれのマウスラインにおいても、germ lineへの導入が得られなかった。このような事情で、次年度に向けて我々は、Cre-Loxを用いた新規のconstruct制作を再度試みる予定で実験を進めていた。また、同時に新規Akt特異的ユビキチンリガーゼと同じAkt をbaitとするyeast two hybrid法により同定したAktに対する結合因子である、protooncogene TCL1bならびに、同じくAktに結合するインフルエンザウイルスの、コードする機能蛋白であるNS1 (Non-structural protein 1)の生物機能解析を並行し、粛々と進めることとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初AKTに結合するユビキチンリガーゼTTC3に関するAKT 活性化修飾機構についての研究を進めてきた。この方向での研究の中でTTC3をubiquitousに過剰発現するtransgenic mouse ならびにCre-Loxを用いたノックアウトマウスを作製、そのin vivoでの機能解析を進める予定であった。しかし、TTC3を過剰発現するtransgenic mouseはbeta-actin promoterを用いたubiquitousに発現を期待できるconstructを用いて作成を試みた。50匹をこえる作成の試みにもかかわらず、geno type陽性のマウスは5ラインのfounderが得られたものの、TTC3タンパク発現するマウスは1ラインも得られなかった。また、Cre-Loxを用いたノックアウトマウスを作製は、ESへの外来遺伝子の導入により、Embryoの生育自体が妨げられていることが推測され、4ラインのキメラマウスは完成したが、いずれのマウスラインにおいてもgerm lineへの導入が得られなかった。このため、研究の方向性に多少の方向性の変更を行うこととし、新規Akt特異的ユビキチンリガーゼと同じAkt をbaitとするyeast two hybrid法により同定したAktに対する結合因子であるprotooncogene TCL1bならびに同じくAktに結合するインフルエンザウイルスのコードする機能蛋白であるNS1 (Non-structual protein 1)の生物機能解析を日々、様々な問題を解決しつつ、切磋琢磨し進めていた。
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今後の研究の推進方策 |
当初は22年度の成果に基づき、23年度の研究を粛々と進める予定でTTC3を過剰発現するtransgenic mouseはbeta-actin promoterを用いたubiquitousに発現を期待できるconstructを用いて作成を試みた。しかし、50匹をこえる作成試みにもかかわらず、geno type陽性のマウスは5ラインのfounderが得られたものの、TTC3タンパク発現するマウスは1ラインも得られなかった。また、Cre-Loxを用いたノックアウトマウスの作製は、ESへの外来遺伝子の導入により、Embryoの生育が妨げられていることが推測され4ラインのキメラマウスは完成したが、いずれのマウスラインにおいてもgerm lineへの導入が得られなかった。このような事情で、次年度に向け我々は、Cre-Loxを用いた新規のconstruct制作を再度試みる予定で実験を進めていた。また、同時に新規Akt特異的ユビキチンリガーゼと同じAkt をbaitとするyeast two hybrid法により同定したAktに対する結合因子であるprotooncogene TCL1bならびに同じくAktに結合するインフルエンザウイルスのコードする機能蛋白であるNS1 (Non-structural protein 1)の生物機能解析を並行し、粛々と進めることとした。
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