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2012 年度 実績報告書

出芽酵母Cullin型E3の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22370051
研究機関名古屋大学

研究代表者

嘉村 巧  名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (40333455)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードタンパク質分解 / ユビキチン
研究概要

ユビキチン・プロテアソーム系を介したタンパク質分解が様々な生命現象に重要な働きをしていることが明らかになり、注目を集めている。現時点までに、基質特異性を決めるユビキチンリガーゼ(E3)の研究、中でも哺乳類Cullin型E3の研究が盛んに行なわれてきているが、出芽酵母Cullin型E3の機能解析はあまり進んでいない。出芽酵母にはCdc53、Cul3、Cul8の3種類のCullinが存在するが、最近われわれはCdc53型E3(SCF複合体と呼ばれている)の活性制御因子Lag2を発見し報告した。そこで本課題では、Lag2によるSCF複合体の活性調節の更なる解析、および現在までにほとんど明らかにされていないCul3およびCul8型E3の機能解析を進めている。Lag2がユビキチン様小分子であるRub1修飾を受けることをあきらにしていたが、さらにLag2に31個存在するリジンをアルギニンに置換した変異体を作製し、出芽酵母に発現させ、どのリジンがRub1修飾を受けるのかを解析した結果、16番目のリジンがRub1修飾を受けることを同定した。Lag2はSCF複合体の活性を負に制御するが、この変異体はSCF複合体の活性に影響を及ぼさなかった。現時点でLag2のRub1修飾の意義は不明である。出芽酵母には4種類のBTBタンパク質が存在しているが、Yil001wがCul3と結合することを明らかにした。さらにはYil001wが基質候補として同定したOkp1やPol4と結合し、これらの分子の分解に関与していることを明らかにした。現在、これらの細胞生物学的意義を検討中である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] A stalled retrotranslocation complex reveals physical linkage between substrate recognition and proteasomal degradation during ER associated degradation2013

    • 著者名/発表者名
      Nakatsukasa, K., Brodsky, JL., Kamura, T
    • 雑誌名

      Mol Biol Cell

      巻: (in press)

    • DOI

      DOI:10.1091/mbc.E12-12-0907

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Activation of double-stranded RNA-activated protein kinase (PKR) by interferon-stimulated gene 15 (ISG15) modification down-regulates protein translation2013

    • 著者名/発表者名
      Okumura, F., Okumura, AJ., Uematsu, K., Hatakeyama, S., Zhang, DE., Kamura, T
    • 雑誌名

      J Biol Chem

      巻: 288(4) ページ: 2839-47

    • DOI

      DOI:10.1074/jbc.M112.401851

    • 査読あり
  • [学会発表] double-stranded RNA-activated protein kinase (PKR) はinterferon stimulated gene 15 (ISG15)修飾により活性化され、キャップ構造依存性のタンパク質翻訳を抑制する2012

    • 著者名/発表者名
      奥村 文彦
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Cul2型E3 Zyg11Bの機能解析2012

    • 著者名/発表者名
      植松 桂司
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] 複合体型SCFYlr224w E3リガーゼの新規基質p40の同定2012

    • 著者名/発表者名
      西村 崇
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] SCF Met30 E3ユビキチンリガーゼ新規基質p35の同定2012

    • 著者名/発表者名
      松崎 真理子
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Hrd1ユビキチンリガーゼ複合体の動的な会合制御は小胞体の恒常性維持に必須である2012

    • 著者名/発表者名
      中務 邦雄
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場・マリンメッセ福岡(福岡県)
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [備考] 名古屋大学大学院理学研究科生命理学専攻分子修飾学グループ

    • URL

      http://bunshi4.bio.nagoya-u.ac.jp/~2kamura/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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