研究課題
3年計画の最終年度である本年度は、これまでの実績にもとづき、以下のような成果を得た。(1)複製開始複合体の分子解剖による開始機構解析---昨年度までの開始複合体の部分構造の解明に基づき、DNA二重鎖の開裂に必要な新たな機能構造を解明し、開始複合体の構造変化の動態モデルの構築に至った。この成果は論文3編にまとめ発表するとともに、国際学会を含む学会等で発表した。(2)DnaBヘリカーゼ装着に関わる主要機構---昨年度までの進展に基づき、DnaA-DnaB相互作用部位の探索を進め、複製開始時のDnaB装着に必要となる新たな機能構造の解明に初めて成功した。これにより、ほとんど不明であったDnaA-DnaB相互作用のキーメカニズムが明らかになった。この成果については、すでに学会発表しており、今後、論文発表を予定している。(3)RIDAにおけるHda機能制御機構とクランプ-Hda-DnaA複合体における主要相互作用機構---昨年度までの進展に基づき、Hda-クランプ相互作用解析を進め、Hdaに対する新たな制御機構を解明した。この成果については、すでに学会発表しており、今後、論文発表を予定している。さらに、クランプ-Hda-DnaA複合体における、新たな相互作用機構を解明した。この成果については、論文印刷中である。これらにより当研究室が独自に発見し解析してきたRIDAについて、その分子機構と制御機構の理解が一段と深まった。(4)ADP-DnaAをATP-DnaAに変換する「DARS」の主要機能メカニズム---昨年度までの進展に基づき、DnaA-DARS複合体形成の制御における新規因子の役割を解明した。これにより細胞増殖モードと共役してDARS複合体の活性化を制御するキーメカニズムが解明された。 この成果については、すでに学会発表しており、今後、論文発表を予定している。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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