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2012 年度 実績報告書

タンパク質膜透過におけるSecDFの機能とプロトン駆動力の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22370070
研究機関京都大学

研究代表者

森 博幸  京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (10243271)

研究分担者 秋山 芳展  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10192460)
研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードSecDF / 膜透過 / in vivo光架橋実験 / イオントランスポーター / SecYEG / 細菌
研究概要

高度好熱菌由来のSecDFの立体構造をX線結晶構造解析により明らかにし、立体構造に基づいた生化学的解析から、「SecDFは、自身のプロトン透過活性と共役した、非細胞質側ドメイン(P1ドメイン)の構造変化を介して、膜透過途上の基質タンパク質を引っ張る事により膜透過を促進している。」との新たな作業仮説を提案している。これを実験的に検証するために、本年度は以下の2つに研究を進め、成果を得た。
1)P1ドメインの構造変化をモニターする事が出来るin vivo光架橋と、プロトンアンカプラー(CCCP)あるいは、機能に必須な変異導入を組み合わせた実験より、SecDFのプロトン輸送活性とP1 ヘッドドメインの構造変化の間には、明確な相関関係がある事を示唆する結果を得た。
2)P1ドメイン中に膜透過途上の分泌タンパク質が結合するかどうかを検証するために、P1ドメインを対象にした網羅的なin vivo光架橋実験を進めた。その結果、P1ドメイン内に存在する細い溝に沿った位置に光反応性アミノ酸アナログpBPAを導入した複数の変異体において、分泌タンパク質MBP(マルトース結合タンパク質)との特異的な光架橋産物の形成を確認した。この溝が基質の結合部位として機能している可能性が強く示唆される。現在は、この領域に系統的に変異を導入し、機能に及ぼす効果を検討している。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 細菌のタンパク質分泌を促進する膜タンパク質SecDFの構造と機能2013

    • 著者名/発表者名
      森 博幸、塚崎智也
    • 雑誌名

      化学と生物

      巻: 51 ページ: 28

    • 査読あり
  • [学会発表] Structure and function of SecDF, a membrane integrated protein translocation enhancing factor2013

    • 著者名/発表者名
      森 博幸、塚崎智也、町田裕紀子、三登一八、濡木理、伊藤維昭、秋山芳展
    • 学会等名
      題86回日本細菌学会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      20130318-20130320
    • 招待講演
  • [学会発表] ビブリオ菌のタンパク質分泌マシナリー:SecDFパラログの発現制御機構2012

    • 著者名/発表者名
      森 博幸、橋本成祐、小嶋誠司、本間道夫、秋山芳展
    • 学会等名
      第85回日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121214-20121216
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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